展示作品


 

触音

筧 康明

制作年:2007年

プレゼンテーション等の場でマイクを通した紙の音を聞いて,妙にその紙に触れたくなった経験がある。マテリアルの音は、触欲を誘起する要素があるのかもしれない。触を音の面から考えてみました。

 


 

触覚コンタクトレンズ

佐野 明人 菊植 亮 望山 洋 武居 直行 藤本 英雄

制作年:2004年

手掌で表面をなぞる際に生じる力学的作用を、簡単な物理現象を利用して増幅させる触覚デバイス。物体の微小な凹凸を鋭敏に、素早く検出可能となる。

 


 

tingle disc

筧 康明+城 堅誠+橋田 朋子+仲谷 正史

制作年:2007年

光と音と触刺激を融合したインタラクティブ作品。徐々にその速度を変えるターンテーブル上のピンマトリクスに指を添えると、目・耳・指先を通じてさまざまな刺激が展開されます。

 


 

Strinoの葉

天野 翔+飯田 誠+苗村 健

制作年:2007年

植物は、風や雨粒などの周囲の環境に応じてわずかに動いています。Strinoの葉は、このようなかすかな動きに応じて音を鳴らす作品です。植物の茎にひずみゲージが取り付けられており、茎がゆれた際に生じるひずみを計測しています。測定したひずみの変化に合わせてスピーカーから音を出力しています。

 


 

パロ

柴田 崇徳

制作年:2002年

人と共存し、楽しみや安らぎを与えることが可能なアザラシ型メンタルコミットロボット。視覚・聴覚に加え、心地よい触感を与える毛皮と、人との相互作用に使われる触覚を持つ。

http://paro.jp


 

見た目 触り目

小川 将克 + 仲谷 正史

制作年:2007年

触覚の錯覚を利用した、見た目と触り目の違いを感じてもらう作品。

 


 

メタルTシャツ

仲谷 正史(技術)+ 筧 康明(作品デザイン)

技術協力:城 堅誠

制作年:2007年

金属に微細な凹凸を有する表面加工を施すと、布に近い触感が得られる。金属はどこまで布に近づけるのか―。メタル色本物のTシャツと、Tシャツの形状と触感を模したメタルを並置する。

 


 

空間構成

tacticicle

nosigner

制作年:2007年

今回の会場構成を作る上で根源的な触覚(tactile)について考えていたら、最終的に「氷」に行き着きました。 冷たさで鋭敏になる触覚。霜柱を踏んだときの触覚的な快感。2000円/uという予算の中で、氷の持つ多くの触体験を無意識に思い出すような場所が作れないだろうか。

tacticicleは、私たちの身近にある食品用ラップフィルムを数十枚重ねて、空間にたくさんの巨大な氷柱(icicle)を作り出す試みです。

ラップフィルムで出来た巨大な氷柱の表面を触ると、まさに薄い氷をつぶしたような音を立て、触体験を刺激します。